Event Quest: Jailbreak! Health Check Crisis!

ヒーローエキスポの会場にて、
「憧れのヒーローと腕相撲対決！」
と書かれた看板を目印に、
多くの一般参加者が集っていた。

会場を任されたcharacter0は、
時には順当に勝利を収め、
時には子供との接戦を演じて
参加者との楽しい時間を過ごす。

だが、腕相撲を始めてしばらくすると
参加者の雰囲気が様変わりしてきた。

目が血走った筋骨隆々の参加者が、
「最強はこのオレだ…」と呟きながら
大行列を作っていた。

character0は覚悟を決めて腕をまくると、
過酷な戦場に身を投じる。

全ての対決を終えて
真っ白に燃え尽きたcharacter0は、
もう二度と腕相撲を取るまいと心に決めるのだった。

イベント会場の一角では、
２人のヒーローによる記念撮影が行われていた。

穏やかな笑顔を浮かべるcharacter0と、
元気いっぱいなcharacter1のファンサに、
撮影コーナーは大盛り上がりを見せる。

だが、順調に続いていた記念撮影に現れた
とあるファンの一言によって、
撮影のコンセプトは塗り替えられることになった。

「自分は良いので、２人で肩を組んでほしいです…」

少し戸惑いながらも、希望通り肩を組んだ
character0とcharacter1に向けて
興奮した数多のファンがカメラを構える。

それからはファンの要望に応える形で、
手を繋ぎ、肩を組み、ポーズを変えるたびに
会場のボルテージは上がっていった。

そしてcharacter0がcharacter1を
抱き上げた瞬間、絶叫のような歓声が上がった。

この時の写真がSNSで話題を呼び、
２人にはペアでの依頼が舞い込むようになったという。

ヒーローエキスポのとあるブースで、
クイズヒーローショーが開催されていた。

集められた４人のヒーローは、
ポイントを競って次々にクイズに答えていく。

character0とcharacter1は、
堅実に真面目な回答をして
コツコツとポイントを稼ぐ。

一方、character2とcharacter3は
笑いを取りにいくような回答を繰り返して、
大いに会場を沸かせていた。

character0とcharacter1は
自分たちの勝利を確信していたが、集計の最中に
視聴者投票によるシークレットポイントが加算された。

奇跡の大逆転を起こして勝利した
character2とcharacter3は
諸手を挙げて喜びながらインタビューに応じる。

一方、クイズの正答率では圧勝していた
character0とcharacter1は、
まさかの敗北に目を丸くしながらも、
会場を盛り上げてくれた２人に惜しみない拍手を送った。